【手術室に配属された看護師向け】配属したてでぶつかる3つの悩みとその解決法!

こんにちは!

今回は新卒で、もしくは異動で手術室に配属されることになった看護師に向けて、

手術室で勤務し始めた頃に出てくる悩みとその解決法を書いていきます!

自分自身も6年ほど前にICUから唐突に手術室への異動を言い渡され、

「まだICUのことも大して分かってないのに・・・」

と途方にくれながら先輩に愚痴を聞いてもらった経験があります。

異動してからはストレスのためか3~4キロほど痩せました。徐々に元に戻りましたが。

手術室というのは病院で働く看護師の中ではかなり特殊な業務になります。

なのでもちろん病棟での勤務とは全然違うし、悩む所も全く違います。

そんなところへの配属となると不安にもなりますよね。

この記事を見て少しでも手術室の内情がイメージ出来、不安が軽減すると幸いです。

どう頑張っても辛くてどうしようもない・・という場合の話も書いているので最後まで読んでみてくださいね。

手術室看護師の特徴

まず手術室看護師の特徴についてざっくり書いておきます。

手術室看護師は、全身麻酔で意識が無くなった患者の身の周りの世話を行うと同時に、
手術を行う医師の介助、麻酔管理を行う麻酔科医の介助を行う業務です。

「傷病者の身の回りの世話と診療の補助を行う」という看護師の定義と本質的には一緒ですね。

ただ病棟の看護師と多くの点において違いがあります。

いくつか挙げます。

  • ほとんどの患者は全身麻酔で意識が無いため会話をする機会がほぼ無い
  • 患者の手術体位を取ったり、麻酔科医や術者が必要とする薬剤や材料の準備を行うのは外回り看護師と呼ばれる
  • 術者のすぐ近くで一緒に滅菌ガウンを着用し、使う器械や材料を直接渡すのは器械だし看護師と呼ばれる
  • 外科系のほぼ全科の手術に入る(病院によっては一部の科のみに入る場合もある)

などです。

分かりやすい例で言うと

ドラマで医師が「メス!」と言った時に「はい」って渡してる人=器械だし看護師

出血している時に「輸血準備!」て言われて「はい!」て取りに行ってる人=外回り看護師

です。分かりますかね?(笑)

「手術」という患者にとっての一大イベントの時に一番近くにいるのが手術室看護師です。

配属されて出てくる悩みと解決法

本題に入ります。

手術室に配属されたばかりの頃にぶつかる3つの悩みと、それについての解決法を書いていきますね。

仕事が出来るようになっている気がしない:一通り出来るようになるまで2~3年はかかるので気にせず目の前のことを一つずつやろう

これは自分がしばらく感じていた悩みです。

他の病棟は1~2ヶ月もすれば大体の仕事の流れが理解でき、動けるようにもなってきます。

でも手術室はどうでしょう。

1~2ヶ月くらいじゃまだ先輩のサポートが無いとまともに医師と会話が出来ません。

そして必死に勉強していても次々と新しい疾患、術式にあてられるため、ず~っと勉強をし続けないといけません。

こんなに勉強してるのに全然出来るようになってる気がしない・・。

病棟の同期はもバリバリ仕事出来始めてるのに・・。

新卒の場合はこんな感じで自分のモチベーションを保つのが難しいかもしれません。

異動してきた場合も、

病棟ではバリバリやってたのに全然勝手が違う・・。

早く色々出来るようになりたいけど全然進まない・・。

と、仕事が出来ない自分にもどかしさや情けなさのようなものを感じてしまうかもです。

自分もそんな感じでしたし、異動してきた人は皆そう言っていました。

でもそれはとてつもなく仕方のないことなのです。気にすることありません。

病棟では疾患の違いはあれど、一日の業務の大まかな流れはそう変わりません。

なので1~2ヶ月もあれば流れや業務はある程度掴めてくるでしょう。

でも手術室では、症例によって流れも業務も全く異なります。

それらを一つずつ覚えて身につけていくのは、とても大変です。

それこそ症例を実際に経験して頭に入れなければスムーズに動けるようにはなりません。

それを全部経験するのにはとても長い時間がかかります。

なので異動したての時に出来ない自分を卑下してもどうしようもないのです。

辛いのは間違いないですし、ストレスで症状が出たりするかもしれません。

自分も実際本当に辛かったですし、前にも書いた通り体重もかなり減りました。

でも先輩たちから、「半年くらい頑張ってみたらちょっとは変わるよ」

という言葉を信じてひたすら仕事して勉強していました。

実際そのくらい経ってくると、段々と出来ることが増えてきます。

新しい症例に入るにしても今までの知識で応用できる部分も出てきて、

勉強する量も最初の頃ほどでは無くなってきました。

この段階まで来ると、少し手術の流れみたいなものが把握出来てきて、

次に考えられる動きや必要な物品が先読み出来るようになってきます。

そうなってくると手術室看護師としてのやりがい、楽しさが出てくるでしょう。

なのでその域までは必死に頑張ってもらいたいなと思います。

器械、材料が多すぎて名前が覚えられない:使用用途で分類したり、名前から使い方を連想したりしながら根拠を持って覚えていこう

手術室にきたばかりで最も大変なのがこれじゃないかと。

とにかく使うものが多すぎて覚えられない

そもそも器械と材料の違いも分からなかったりしますよね。

ざっくり書きますと

器械:

  • 鋼製の道具であり、術野において患者の組織を扱う時に使うもの。
  • 用途に応じて様々な形の鉗子やセッシ(ピンセットの様なもの)があり、扱う組織で使い分ける。
  • 滅菌をすることで繰り返し使用出来る。

器械というのは医師にとって、ご飯を食べる時の箸とかスプーンみたいなものかと。それぞれ食べやすい道具を使うように、扱う組織ごとに適切な器械を使い手術を進めていきます。

材料:

  • シーツやガーゼ、開創用のリトラクターなど、手術を進め、必要な処置を施していくために必要な物品。
  • 用途が明確なものが多く、術式によってはこれは必ず必要!といったものが多い。
  • メーカーによって滅菌されている商品であり、原則1回きりの使い捨て。

材料は言わばプラモデルのパーツのようなものでしょうか。パーツが足りないとプラモデルは完成しないように、ほとんどの場合、その材料が無いと手術が完遂出来ません。

器械、材料ともに手術の科や術式によって使用する内容が異なるため、

初めのうちは新しい症例につくたびに混乱してしまうかもしれません。

器械出し看護師を経験するうちに器械や材料の名前はある程度覚えていきますが、

(信じられないかもですが絶対覚えられます。繰り返し経験すると頭に染み込みます)

外回りから先に経験するという病院もあり、その場合にはなかなか場面場面で必要な材料が覚えられません。

自分の病院も外回りから始めたため、先輩のサポートがしばらく必要な状況でした。

配属したての頃の覚え方としては

器械は使い方でおおまかに分類して覚える

器械には本当にたくさんの種類がありますが、

科は違えども使う器械の用途にはパターンがあります。

例えば皮膚などの硬い部分を持ちたい時には先端に鈎のついた器械

腸などの柔らかいものを持ちたい時は先端が優しい造りになっている器械

といった具合です。

また用途は一緒でもサイズや先端の形が違うことで名前が異なる、というものもあります。

例えばペアンは主に組織を剥離するための道具ですが、サイズの大きいケリー、先端が直角になっている直角鉗子なども同じ剥離する道具です。

こういった用途の同じものをまとめて覚えると、何となく使うタイミングがイメージ出来てくると思います。

お腹を開ける系の手術においては科の違いはあっても使う器械はそこまで大きく変わらないので、ある程度の応用は効きます。

器械が細かい耳鼻科や眼科はとりあえず次のステップって感じです。

材料は名前から使い方を想像する

材料は器械よりもだいぶ覚えるのが厄介です。

種類が半端ないですしピンポイントでしか使わないものも多い。

お腹を開ける系の手術ではそこまで使う材料はないのですが、

腹腔鏡といってカメラをお腹に入れて行う手術や、泌尿器で尿道からカメラを入れて行う手術などでは様々な材料を使います。

その中で、名前から使い方を想像するという方法は、自分の頭の中にスッキリと入りやすくなるため効果的です。

材料の名前はけっこうシンプルに使い方を表しているものがあります。

名前から使い方を想像するくせをつけることで、なんとなーく初めて見る道具でも使い方がイメージできるようになります。

もちろんわけの分からん名前のものもありますが(笑)

これは最初の頃だけでなく、新しい症例についたりする度に実践していくべきです。

例えばアオルタパンチという心臓外科で使う道具はアオルタ(大動脈)に穴を開ける(紙に開けるやつをパンチといいますよね)ためのもの。

整形外科で使うボーンソーという道具はボーン(骨)用のソー(刃、のこぎり)

〇〇リトラクターという名前がついているものは、リトラクト(引っ込ませる、後ろに引っ張る)するためのもので、組織を引っ張って避けたりして視野を確保するのに使う

といった具合です。

これは簡単な例なのでもちょい分かりにくいものもありますが、

けっこうその道具を使う部位に関連したものや、用途から名前がついているものが多いので、

それを考えながら材料を見ていくと

あーなるほどね!だからこういう名前か!

みたいなスッキリする感覚が出てくるはずです。

いずれにしても、使う器械や材料の使い方を名前とセットで覚えるのはとても重要です。

名前だけ覚えてても応用が効きませんしすぐ忘れます。

もちろん何回も経験する中で見て名前も使い方も覚えていけると思いますが、

始めのうちから意識をしておくことで成長のスピードは全然違ってくるはずです。

自分も異動したての時は、色んなことが分からない状況を早く抜け出そうと思い、意識をして材料とかを覚えるようにしていました。

自分が動けるようになってきているという実感を早く得るためにも重要と思います。

解剖と術式の勉強が難しい:術式の内容を絵で書いてみよう!

これは配属したてとか関係なくずっと続く悩みです。

人間の身体って本当に複雑です。人体の神秘とはこれまさに。

医者の先生方は本当に解剖をしっかり理解して手術をしているわけで、

手術につく看護師ももちろんある程度の知識は無いと話についていけません。

(血管やら神経全部覚えるのは厳しいですが)

ただ先生たちは自分の科の解剖を専門的に勉強すればよいですが、

複数の科の手術に入る手術室看護師は、それぞれの科の解剖を理解しないといけないので

ぶっちゃけめちゃくちゃ大変です。

先生たちほどの知識は必要ないと思いますが、術式で扱う血管や組織、外科などの場合は再建方法(腸などを切ったりした後にどうやって繋ぐのか)くらいは把握しておきたいところです。

そんな中で自分がやってきた勉強法は

手術の術式を絵に書いてみる

というものです。

主に外科とか心臓外科とかの分野ではありますが、

腸や血管を切って繋げたりする(再建といいます)のには様々な方法があります。

それは患者の特性や術式によって変わるもので、ある程度事前に決まっており、

実際の手術中に先生が妥当か判断して実施しています。

それらの再建方法によって使う道具も変わるため、看護師も術野の流れに合わせて判断し対応する必要があります。

それを頭の中に入れるために、予定の再建方法を絵に書いてみましょう。

最初は参考書などを見ながらでも構いません。

流れの中でどんな道具を使うのかも一緒に書いていきます。

そしてそれが実際の手術の中でどのように進んでいくのかを見ましょう。

そうすることで自分で書いたものを実際と照らし合わせることができます。

答え合わせをする感覚ですね。

書いたものは自分自身のカンペにもなりますし、繰り返し書くことで自分の頭にも入っていきます。

自分もファイルに術式の絵を書いたノートを挟んでお守りみたいに持ち歩いてました。

段々ノートも見なくなっていきましたが、それは自分の頭に入ったということでしょう。

術式の絵を何も見らずに書けるようになるのが目標ですね。

どうしても手術室看護が好きになれない・辛くて辞めたい時はどうする?

手術室に配属された看護師がぶつかる悩みとその解決法について書いてみましたが、

  • いくら症例に慣れてきてもやっぱり辛い
  • そもそも手術室看護を好きになれない、臓器見るとかまじ無理
  • 私は患者さんと話す看護がしたい!

という場合もあると思います。

人には向き不向きがありますから仕方ないことですし、嫌な仕事をずっと続けていても心身に悪影響を与えるだけです。

そんなあなたに向けてアドバイスできることは2つですね。

  • 他の部署に異動を希望する
  • 異動できない場合は退職、他の病院を探す

それぞれ解説しますね。

他の部署に異動を希望する

就職して手術室で何とか頑張ってきたけどどうしても仕事内容をこなせない、好きになれないという理由で異動していった人は確かにいました。

でもその人も異動した先で楽しくやってたりします。

手術室のプレッシャーはやっぱり半端ないですし、それでメンタルが潰れてしまうことだって普通にあります。

そうなる前に、我慢できないくらいであれば師長に異動の希望の旨を伝えましょう。

どうしても辛い、このままでは仕事を続けていけない、ということをしっかり伝えてください。

よほどのことでなければ希望を考慮して異動させてもらえるはずです。

ただ、新しい環境に再び飛び込むことにもなるのでその点については覚悟が必要と思います。

それでも正直手術室より病棟のが楽しみはあると思いますけどね笑

異動できない場合は退職、他の病院を探す

どうしても異動したい旨を伝えればきっと考慮はしてくれるはず。

ですが万が一、今は人員が少なすぎて無理、とか、もう少し頑張れ、なんてことを言われてしまったら・・。

異動が叶う頃にはあなたのメンタルは大変なことになっているかもしれません。

そうなる前に、潔く辞める決断をするのもありです。

そもそもそこまで言ってるのに異動が叶わないというのは、よほどの人員不足かモラルがどうかしてるちょっとアブナイ病院に違いありません。笑

そんな所は早めに辞めて次の病院を探しましょう。

看護師は転職のしやすさはトップクラスと言っていいですし、今なら転職サイトもたくさんあって充実しています。

登録しておくだけでも色んな病院の求人情報が見れて情報収集には困りませんよ。

自分もとりあえず登録だけはしてます笑

たまにめちゃ給料いい求人あるから思わず見ちゃいますよね。

最初に入った病院でずっと勤め上げる必要なんて全くありません。

自由に就職先、働き方を選べるのが看護師という職業の最大のメリットだと思います。

メンタル壊す前にぜひ、きつい職場からは逃げちゃってくださいね。

まとめ

以上、手術室に配属したての人がぶつかる悩みについて書いてきました。

まとめると、

  • 仕事が出来るようになっている気がしない:1人前まで軽く2~3年はかかるので気にせず目の前のことを一つずつ!まずは半年!
  • 器械、材料が多すぎて名前が覚えられない:覚える時は使い方とセットで!名前からも想像しながら根拠を持って覚えていこう!
  • 解剖と術式の勉強が難しい:術式を絵で書いてみよう!使う道具も一緒に書いたらカンペにもなる!
  • もしど〜しようもなく手術看護が好きになれない、仕事が楽しくならないなら、異動希望を出す、叶わない場合は思い切って退職、別の病院を探してもいい!

といった所です。

他にも分からないことや慣れないこともたくさんあるでしょうが、経験をしていく中で確実に出来ることは増えていきます。

ここに書かれていることが少しでも手術室に配属されたあなたの道標になれば嬉しいです。

病院によっては症例のマニュアルや、新卒、異動者向けの資料をしっかり用意してくれているところもあるでしょう。

それは大いに活用するべきですし、手術室における効果的な教育体制は働くスタッフのストレス軽減にも大きくつながると思います。

むしろそれがとても重要!あなたの病院がそんな環境であることを願います。

今回は以上です!

新卒看護師向け!就職してからの参考書選びのポイント

こんにちは!

以前書いた記事で新卒の看護師さんに向けた働く上での心構えについて書きました。

その中で「参考書はあれこれ買わずにまず1冊」

というポイントを紹介していました。

この点について別で記事を書きましたので、参考書を選ぶ際に役に立てば幸いです。

大前提として、購入する時は、

ネットとかで買うのではなく実際に本屋に行って中身を自分で確認すること!

が大事です。中身を見ずに買うのは絶対NG!

これを踏まえて書いていきます。

なぜ参考書が必要なのか?

看護師として就職したからには自分の働く病棟の疾患や治療法についての知識は不可欠であり、日々勉強をする必要があります。

正直な所、大学で勉強した内容は全分野を広く浅く、といった感じであるため

就職してからはそれだけの知識ではとてもじゃないですが足りません。

下手すりゃ大学時代より真面目に勉強しないとやってけません。

そのためには参考書を購入して自己学習をするのが必須になります。

大学で講義のために購入した大量の教科書があるじゃん!と言う人もいるかもです。

自分も就職した時ぜ~んぶ家の棚に入れてましたし、調べ物はこれで出来るだろうと思ってました。

でも実際に働く中での疑問といったところは大学の教科書ではなかなか調べられません。

書いてあるけどほんの何行かしか書いてなかったりして全然分からん・・てなります(笑)

そしてほんの一部の教科書以外ほぼ使わない・・。働いて4年目くらいで処分しました(笑)

なので、自分の病棟の分野に関する参考書を見つけて勉強することは、

自分の仕事に対する自信をつける上で効果的なのです。

実際に選ぶ際のポイント①参考書のタイプで考える

そんなわけで参考書を購入して勉強しよう!

と思っても、医学書も含めた看護師向けの書籍は本当に大量にありますので

どれ買ったらいいの??どんな内容が書いてあるの??

となるに違いありません。自分もまさにそうでした。

本屋で色んな本をパラパラめくりながら、これ見にくいな、とかこれはわかりやすいな、という感じで延々と時間を過ごして、数ヶ月で何冊か購入しました。

案の定買って満足した本もいくつかありました。もったいない。。

そうならないための参考書選びのポイントは以下になります!

独断と偏見も混じってますのでご了承ください。

まず、自分がどんなタイプの参考書がほしいのかを考えてみます。

就職したてにおいて購入する参考書のタイプとしては

  1. 疾患について詳細に書かれており、辞書で調べ物をする感覚で使うもの
  2. 分野ごとにおける基礎知識や看護の視点等を勉強するためのもの
  3. ポケットサイズで簡易的な内容がサッと調べられるもの

ザッとこの辺りに分けられるはずです。

それぞれのタイプについてポイントを書いていきます。

1.疾患について詳細に書かれており、辞書で調べ物をする感覚で使うもの

1.については、特定の分野における疾患を詳しく勉強したい時、初めて受け持つ疾患を見る時にポイントを確認したい、といった目的で使用することがあります。

これらの参考書の例としては、「病気がみえる」シリーズとか「〇〇ナーシング」の増刊号(特定の分野の記事がまとまっている)ものなどですね。

このタイプの参考書は

  • 内容が詳しく書かれているため必然的にページ数多め、お値段高め
  • 持ち歩くのは難しいけど調べ物をしたい時には便利、長く使える
  • 初めての疾患や病態を受け持った後に復習する時に有効

などが特徴です。

新卒で何ヶ月か経った頃、自分は頭(脳とか)系が全く覚えられなかったので、「病気が見える」の脳・神経を買いました。これはずっと使えると思ってます。

2.分野ごとにおける基礎知識や看護の視点等を勉強するためのもの

2.については、それぞれの病棟における疾患の特性や看護を行う上でのポイントを勉強する目的で使用することがあります。

こちらの例としては、「初めての〇〇看護」や、「〇〇外科の術後管理」などが挙げられます。

特徴として

  • 分かりやすい内容で、とっつきやすいものが多い
  • 一般的な概要が書かれていることが多いので、細かいとこまで網羅されていないことも
  • 就職したてで最低限の知識の習得や、事前の予習に使えるが、慣れてくると見る頻度が減る

といったところでしょうか。

自分はICUに就職したので、「クリティカルケア看護入門」という本を先輩に勧められて最初に買いました。これは基本的な部分が根拠まで書かれていてわかりやすい本で、いい買い物でした。

3.ポケットサイズで簡易的な内容がサッと調べられるもの

3.は、ナース服のポケットに入れられるサイズで、いざという時にサッと調べることが出来るツールとして使うことがあります。

内容は様々ありますが、検査値や意識レベル、血管の名前や不整脈などが一通り載っているカード式のもの、小さい冊子のものが売っていたりします。

この特徴としては

  • 持ち運びやすいため勤務中でもいざという時にすぐ見て確認出来る
  • 数値や特徴などが簡単に書いてあるだけのため、根拠や病態は別に学習する必要がある

といったところです。自分はこれも買いました(笑)たまに仕事中に見てます(笑)

看護師経験9年目の私がオススメする活用法

個人的な見解になりますが、

長く勉強に使えて、見た疾患の復習に役に立つのは

1.疾患について詳細に書かれており、辞書で調べ物をする感覚で使うタイプ

就職したてで読んでおきたい、予習に使えるのは

2.分野ごとにおける基礎知識や看護の視点等を勉強するためのタイプ

困った時にサッと見れて、仕事中のお守り的役目になるのが

3.ポケットサイズで簡易的な内容がサッと調べられるタイプ

て感じでしょうか。

個人的に1を購入するのをオススメします。より知識を深められるしほぼずっと使えます。

2は部署の本棚に学習用に置いてあったりすることもあるので、

それを確認して活用してみてもよいでしょう。

3は仕事中不安で何か手元に見れるものを置いときたい、という方には良いかもしれません。そんなに値段も高くないので。

自分はなんやかんや全種類買ってたので説得力なさげですが(笑)

ただタイプの違うものであれば使い方が異なるので購入するのも悪くないのかなと!

でもまずは1冊これ!というものでよいはずです。

その他伝えておきたいこと

  • 〇〇ナーシングとかの定期購読系や雑誌系は内容がピンポイントのことが多いため、最初に買うものとしては避けたほうが良い
    (増刊号等で今までの内容をまとめているようなものはOK)
    働いて知識が増えてきたら最新の知見が書いてあったり
    他の病院の取り組み等が書いてあって面白いので読んでみましょう
  • 看護師の業務や技術的な本よりは、その分野の疾患や病態とそれに対する看護のポイント等が書かれているものが良い
    (技術等は先輩から教わったりする方が早いし、今はナーシングスキルという看護技術の内容が網羅された専用のサイトがありますのであまり効果的ではない気がします)

実際に選ぶ際のポイント②先輩の意見を参考にする

どんな1冊を選ぶべきか、タイプで色々考えてもまだ候補を絞り込むのは難しいはず。

そういう時は部署の先輩に思い切って聞いてみるのをオススメします。

部署の先輩達はあなたと同じように新人として就職し、

必死に勉強しながら頑張ってこられたに違いありません。

その経験を聞かない手はありません。

言い方が良くないですが、

先輩を自分の成長のためいかに有効活用出来るか

が大事です。(笑)

部署の仕事が出来る先輩や教育担当の先輩に、

どんな参考書を使って勉強していたか聞いてみましょう

なんなら先輩が使ってたものを借りてみるのもいいです。

先輩と仲良くなれるかもしれないし、やる気があるという印象も与えられてgoodです。

ただ借りた本が自分に合わなかったり分かりにくかった場合は無理して使うことはありません。

時間は貴重ですからね!

まとめ

参考書の選び方について色々書いてきましたがいかかでしたか?

まとめとしては、

  • 新卒で購入する参考書のタイプとしては、疾患とか病態が詳しく書かれていて、長く使えそうなものを買うのがベター。
    病棟別の看護の基本や疾患については病棟に新人用とかで置いてないか確認して、どうしてもなければ購入もあり。ただあまり長くは使わないかな・・。
  • 部署の先輩にどんな参考書を使って勉強したのかを思い切って聞いてみる。
    先輩の経験を自分の糧にして成長しよう。

というところです。

最終的にあれこれ悩んで決めるのは自分ですので、ここに書かれていることを参考に検討していただけたらと思います。

最初にも書きましたが、いざ買う時は

ネットとかで買うのではなく実際に本屋に行って中身を自分で確認する!

これが重要です。

図が入ってるとか文字が大きくて読みやすいとかは実際に手にとってパラパラしてみないと絶対に分かりません。

なので今日はじっくり本選びに行くぞ!と意気込んで自分に合う一冊を買いに行ってほしいです。

今の時期はなかなか難しいかもしれませんが、早くそう出来る日が来てほしいですね。

頑張りましょう!

今回はここまでです。ありがとうございました!

新卒看護師に伝えたい!就職してからの心構え5選!

こんにちは!

今回は就職したての新卒看護師に向けて、看護師として働くための心構えを書いていきます。

自分が約9年くらい看護師をやってきた中で色々悩みました。

新卒の頃を振り返ると、仕事がぜんぜん回らなくて先輩に怒られたり、

事故を起こしたりして何でそんなことしたんだーて聞かれるけど全然答えられなかったり。

これらは新卒なら当たり前なので今思えばそこまで気にしなくてもよいものでした。

その中でも、今考えるとこれはやっててよかったな、とか

もっとこんな風にしとけばよかったな、とか

考えるところがありました。

なので、これから看護師として働いていく新卒の子たちに向けて就職してからの心構え5選を書いていきたいなと思います!

1,希望通りの配属じゃなくても腐らない

国家試験に合格して喜んだのもつかの間、合格した旨を病院に報告し、そこで部署の配属を知らされまた緊張に包まれる・・そんな経験をあなたもしてきたことでしょう。

大学病院とかはローテーションで3ヶ月ずつくらい色んな部署を回ったりしますよね?

(それめっちゃ羨ましい・・)

でも大体の病院は4月時点でそれぞれ専門性の違う部署に配置されるはず。

自分の希望が通った人、全然希望してない部署になった人色々いて、モチベーションも差が既に生じているかもしれません。

でも将来どんな分野に興味が出てくるかは分かりませんし、そもそも何に興味があるか分からないかもしれません。(自分もそのタイプでした)なので、まずは配置された部署で少し頑張ってみるべきです!

自分も元々うっすら小児の病棟に興味があったりしたのですが、配属されたのはICUでした。

急性期も興味がなかったわけではないので、めちゃめちゃ先輩に怒られながらも、参考書買って勉強したり、同期と一緒に疾患の勉強会を開いたりしてました。

やっていくうちに疾患について分かってきたり、出来ることが増えていったりしてやりがいに繋がっていった部分もあったし、絶対にあると思います。

2~3年働いたらその部署の大体の仕事とか疾患とかに対する理解は出来てきますし

もし異動になったとしても前の部署の知識を活かせる場面はとても多いです。

なので、よほど性格の悪い先輩がいるとか、精神的に参ってしまうような状況でなければ、

同期に愚痴ったりしながら最初の部署で踏ん張ってみてください。

どうしようも無ければ仕方ないですが!

2,参考書はあれこれ買わずまず一冊!

新卒のときはやる気に満ちあふれ、一刻も早く先輩たちに追いつこう!とメラメラ燃えている人もいるでしょう。もちろんそこまでではない人も(笑)

そんな時にやりがちなのはやる気の勢いそのまま看護や部署の疾患とかの参考書をたーくさん買い込んでしまうことです。

やる気があるのは非常によいことですが、日々の仕事もある中で勉強出来る時間はそんなに取れるわけではないし、何より就職したては日々の復習やら新人研修の課題やらもあるため、けっこう忙しいのです。

そんな状況で参考書でプラスαの勉強が出来るのは本当にやる気に満ち溢れたわずかな人だけだと思いますし、無理をしすぎて身体を壊したりしたら元も子もありません。看護師は身体が資本です!

更に一番良くないのは、たくさん参考書を買い込んで、買って満足してしまうことです。

これは自分も割とそうで、買った参考書でほとんど開かなかったものも何冊かありました。ほんともったいない・・。

医学系の参考書はけっこう高いものが多いので、何冊も買うとお値段もバカになりません。それを読まずに置いとくなんてもったいない以外の何者でもありません。

なのでまずは1冊だけ厳選してその1冊を有効活用する、というスタンスがよいでしょう。

どんな参考書がよいか、というのはここに書くと長くなるのでまた別の記事で書きますね。

3,興味のある研修は色々行っとくべし!

世間では本当に色々な看護の研修が色々なレベルの人向けに開催されています。

病院でも色々研修があったりして忙しかったりする中で、

貴重な休みを研修なんかに使いたくない!

高いお金出してまで行く気にならない・・

という人は多いと思います。

たまの休みはゆっくりしたいしお金も自分の好きなことに使いたい・・

その気持ちはすごく分かります。

自分も研修はちょこちょこ行ってた方かなと思いますが、

実際値段の高い研修もありますし、あまり気乗りはしませんでした。

でも、新卒から2年目位までは正直病院での役割というのはあまりありません。

経験年数が増えるにつれ色んな仕事を任されたりします。

それはそれでやりがいがあるのかもしれませんが、

徐々に自分の時間を仕事に割くことが増えてきます。

更に、もし将来的に結婚したり、子供が出来たりしたら

自分だけの時間というものはなかなか取りづらくなるし、

お金も簡単には使えなくなります。(経験談)

でも逆に言えば、新卒~2年目の時は

自分のことだけ考えて、勉強に時間とお金をたくさん取れる

ってことです。なので、なんか面白そうとか、興味のある研修には可能な限り行ってみることをオススメします。

研修の日程や内容は病院に配布されてるものとかもありますし、看護協会が開催しているものは比較的値段が安く設定されていたりします。自分で調べてみても色々出てくると思います。

4,職場の集まりには最低限行っておく

少し仕事の話からは離れるかもしれませんが、

職場での集まりとかは病院系は割と機会が多いかと思います。

医師やその他の職種の人達と関わる機会も時々あります。

職場の人とご飯とか行きたくない、友達との方が楽しい

そういう声もありますし、それは間違いないです。

何が楽しくて上司やら先輩に気遣ったり挨拶したりせないかんのや!

ていうのはおおいに分かりますし、そう思う部分も多々あります。

が!やっぱり仕事というのは日々の日常の大部分を占めていますし、

必然的に職場の人と関わる時間が最も多くなります。

そして看護師は職業柄シフト制のため一般企業で働いている人と休みが合わなかったりすることも往々にしてあります。(看護師の友達と遊べばえーわ!て方もいると思いますが笑)

個人的な経験になりますが、自分は1年目の時相当へぼくて、

インシデントの回数も同期ではトップで

温厚な先輩にも仕事が終わってなくて怒られてたようなやつです。

でも仕事の集まりとか、宴会での余興とかは嫌いじゃなかったので割と参加していたら

何だかんだイジられたり、フォローしてもらったりされていた気がします。

(もちろん真面目に仕事に取り組んでいて勉強も出来ないなりにやっているというのは大前提)

それに、職場に色んな人がいるのももちろんですが、

それ以上に患者さんには本当に色んな人がいます。

こだわりの強い人やキャラの濃い人等・・

そういう患者さんと嫌でも関わっていかなきゃいけないので、

職場の集まりで色んな人と話したり、対応をしたりすることは

仕事で患者さんに対応する上でも良い経験になると思います。

コミュニケーションを取る練習と思って行きましょう!!

5,お金は使いすぎない!

最後は看護師関係ないやん!と言われそうですが(笑)

確かにどの職種でも一緒ですが、これは本気の話です。

看護師は一般的な企業とか公務員の初任給に比べると割と給料が高めのことが多いです。

一人でならそれなりに余裕のある生活が出来ますし、実際自分も余裕ぶっこいて遊びまくっておりました。

そして病院には高給取りの一角と言える医師の皆様がおられます。

医師の先生方は割と気前が良いので、色んなちょっとお高めの良いお店に連れてってくれたりすることもあるでしょう。

でもそんな生活をしてると段々と

自分の生活レベルとかエンゲル係数とかが知らぬ間に上がりまくってしまうのです。

自分も含めてですが看護師の知り合いの人で

結構な年数働いてるのに貯金がほとんどない

という人もちらほらいます。

若いうちならお金をもっと簡単に貯められたのに・・と後悔する日々です(泣)

お金と時間を好きに使えるうちに研修とか受けといたほうがよい!

と前述した手前ではありますが、

そこに使うお金ももちろんあってよいし、

おいしいものを食べるために使ってももちろんよいです!

ですが、給料のうちの何万円かでもよいので最初に天引きして

こつこつ貯めておくのは絶対にやっておいたほうがよい!

です!

まとめ

以上、新卒看護師さんに向けた働く上での心構えを書いてみました!

まとめとしては、

  1. 希望通りの配属じゃなくても腐らない
  2. 参考書はあれこれ買わずまず1冊!
  3. 興味のある研修は色々行っとくべし!
  4. 職場の集まりは最低限行っとく
  5. お金を使いすぎない!

の5つになります!

とはいえ、ここに書かれているのは看護師とか関係なく

すべての職種に共通するものじゃないかと思います!

でも一般的な仕事に比べると看護師は一通りの仕事が出来るようになるまで

比較的時間がかかる(病態は幅広いし急変時の対応なんて何回経験しても慣れない・・)

し、そんな中で新卒は色々出来なくて当たり前です!

出来ないことを悩む必要はないし、皆通ってきた道です。先輩も分かってます。

自分も同じ道を歩んできたはずなのに理不尽に怒ってくる先輩がいたら

そいつは変なやつなんで無視していいです(笑)

コミュニケーションを取ろうという姿勢と、

仕事や勉強に真面目に取り組む姿勢があれば

ちゃんと看護師としてやっていけます。

あ、健康管理はもちろん大前提としてあります!

身体が一番の資本です!

心と身体の健康を第一に、上に書いたことを頑張ってみてください!

今回は以上になります!

ケアマネ試験に一発合格!1万円以内で出来る3ステップ勉強法!

こんにちは!
今回の記事ではケアマネジャー試験の勉強法について書こうと思います!

自分が看護師としてのキャリアを考える中であれこれ研修を受けたり資格を取ろうかなとしている中で受けたものの一つがケアマネジャーでした。

急性期の領域で働く中でなぜケアマネ?と思われる方もおられると思います。

自分自身でもそうでした(笑)

ただ将来的に高齢化がどんどん進んでいく日本において、医療の在宅への移行は今後どんどん進んでいくのではないかと考えられます。

そんな中で、急性期で手術とか治療を受ける患者さんばかりを見てきた自分にとって、

退院した患者さんがどのような生活をしていくのか、どんなサービスを受ける必要があるのか、

等を知ることは自分の視野を広める意味でも良いかもしれないと思い、受けることに決めました。

実際に勉強する中で、今まで全く知らなかった分野(介護保険や在宅、施設サービス等)の知識を得ることができとても新鮮でした。

そしておかげ様で一発で合格することができましたありがとうございます。

今回はそのケアマネ試験に向けて実践した勉強法、使ったテキスト等について書いていこうと思います。

詳細は後述しますが、ケアマネ試験、なかなかお金がかかります。

費用をおさえつつ合格を目指した自分のやり方が参考になれば幸いです。

ケアマネジャーとは?

医療職の方ならなんとなく聞いたことがあるかもしれませんが少し職業について書いておきます。

ケアマネジャーとは介護支援専門員のことであり、ざっくり説明すると

介護保険によって認定された要介護者(施設や在宅で生活をする中で何らかの援助が必要な方)に対して、適切な社会資源やサービスを提供するためのプラン(ケアプラン)を立てる人

のことを指します。

ケアマネジャーは介護サービスが必要な人とサービス事業所をつなぐ調整役として、

とても重要な役割を担っています。

看護師の目線から見ると患者さんが入院→治療→退院という経過をたどる中で、

後遺症や介護する人がいない等でこの人退院後家で生活できるかなー、リハビリとかが必要かなーといった時に

必要なサービスやらを一緒に考えてもらって、その手続き等をしてくれる大変お世話になる職種の方です。(急性期においては実際に関わる機会は少ないですが・・)

ちなみにケアマネジャーは国家資格ではなく、各都道府県によって認定されるものになります。

一見国家資格と思われそうなのになぜ・・?(試験問題は全国一律です)

合格率は令和元年度は20%前後、一昨年は10%台でかなり低かったみたいです。

ケアマネ試 験の概要

ケアマネ試験は毎年10月前半頃に実施されています。

(令和元年度は10月13日、台風で一部地域延期あり)

その年の5~6月頃に各都道府県の市、区役所等に試験の実施要項、

応募用紙等がまとまった冊子が設置されるためその要項に沿って応募をします。(下写真)

7月前半あたりが応募の締め切りで、9月前半くらいに受験票が郵送されてきます。(令和元年度福岡市は7月2日締め切り)

詳細は各市町村のホームページ等を参照してもらえたらと思います。

どうやら受験料は都道府県によって額が違うらしいです。それもなぜ・・・?

ちなみに試験の名称は介護支援専門員実務研修受講試験、であり、

試験に合格したら実務研修があり、それを修了したら介護支援専門員の資格がもらえる、

という仕組みです。

つまりここでいう試験というのは

実務研修を受ける資格を得るための試験

ということになります。

受かったら終わりじゃないんです・・。

研修を受けるのにももちろん受講料がかかります。

しかもけっこう高い。(約6万円くらい・・)なかなかの出費ですね・・。

ケアマネ試験においては問題が

「介護支援分野」:介護保険とか要介護認定の制度について:25問

「保健医療サービス分野」:老年期の病気とか医療保険サービスについて:20問

「福祉サービス分野」:介護サービスや施設について:15問

と出題範囲と問題数が設定されています。

このうち介護支援分野で約6割、

保健医療と福祉サービス分野から約6割正解が合格基準になっています。

つまり

満点を取る必要はなく、各分野で満遍なく点を取るための勉強の仕方が必要

になってきます。

合格までの3ステップ勉強法

ケアマネ試験を受験するにあたってネットで試験対策を調べてみると、

通信講座(○ーキャンとか○チイとか)や通学講座が色々たくさん出てきます。

でもどれもまぁまぁ高い・・

通信講座は2~3万円、通学になると10万超えがほとんど・・。

試験自体の受験料も大体1万円前後するし、合格した場合には前述した通り受講料も払いますので、そんな払う金ねぇわ!という人におすすめするのが今回の本題になります。

Ⅰ.MICの介護支援専門員基礎講座の無料CDをひたすら聞く(半年以上前~最後まで)

MICというのはケアマネジャーや社会福祉士等の試験を受ける人向けの教材等を販売している会社になります。

音声教材等をたくさん出しており実績もある会社ではあるみたいですが、

有料の教材に関しては上述したように良いお値段します。

そこでおすすめするのが無料で配布してもらえる基礎講座のCDです。

内容については介護保険制度や居宅サービス、施設サービスの基本的な概要についてで

全然試験に合格するには足りないのですが、おすすめする理由はずばり

とっつきやすい

これに尽きます。

そもそもケアマネ試験においては、介護保険制度とそれに指定された施設サービス等の

基準に関しての知識等が必要不可欠になりますが、

介護施設で働いている方ならまだしも、

普通の病院で働いている方は

介護保険って実際どんなんなん?なんも知らんけど!

みたいな人がほとんどと思います。

そんな状態でテキスト買って読んでても

制度、施設基準、県の仕事・・・Zzz、いかんいかん!

となること請け合いです。

そんな人にとってこのCDは

勉強のとっかかりとしてベストじゃないかと考えます。

自分はこれを通勤中に延々と流して聞いてました。

働きながら勉強するのは大変ですし、まとまった時間も取りにくい中で

スキマ時間に聞いておくだけで

なんとなーく介護保険やらの概要が

イメージ出来るようになります。(CDの中のセリフを引用しました)

このCDを頼んだ後、有料教材を勧めるお手紙が大量に送られてきますが

とりあえず華麗にスルーしました。

結果的にはスルーしてよかった。

何より無料という点が大きい!

のですがどうやら無料での配布は数量限定だったみたいで

今年度4月時点ではすでに配布が終了しているみたいです・・

記事書くタイミングをミスった。

毎年1~2月前後に数量限定での配布のようですので、気になる方はチェックしてみては!

耳で聞きながら勉強するのは働いている方にはかなりおすすめなので

ある程度の値段のものを選んで買うのもありかもしれません。

(1万円以下と言っていたのにいきなり越えそうな感じですが・・・)

Ⅱ.過去問とテキストを購入して過去問解く→テキストで確認を繰り返す(4ヶ月前~2ヶ月前)

めちゃ普通のことを書いてる気がしますが(笑)

当たり前ですが勉強をしないと試験にはほぼ受かりません。

というのも、ケアマネ試験においては(看護師の国家試験もだったと思いますが)

マークシート形式の問題になっていますが、

選択肢を2~3つ選んで回答するもので全問が構成されています。

選んだうちの1つでも違えばその設問は不正解になるためまぐれではほぼ当たりません。

なので1のCDで介護保険やらの勉強に飛び込める体質を身につけた上で

テキスト、過去問で勉強をしました。

使ったテキストと過去問は、中央法規さんが出されているもので

ケアマネ試験ワークブックと過去問集です。


【送料無料】 ケアマネジャー試験ワークブック 2020 / 介護支援専門員受験対策研究会 【本】


【送料無料】 ケアマネジャー試験過去問解説集 2020 / ベストウェイケアアカデミー 【本】

値段は両方とも3000円くらい。

色々種類がありましたがパラパラ読んでみて見やすそうだったのでこれにしました。

テキスト自体は正直そこまで選ぶのを気にする必要はないと思っていて

(書いといてなんですが)、

過去問を解いた時にしっかりテキストに戻って理解を深めるというプロセスを踏むのが重要

と思います。

紹介した2冊以外にも予想問題集とか暗記ブックとか色々ありますが

あれこれ手を出しても手が回らないのは間違いないですし、

この2つだけあれば十分かなと思います。

何ならステップⅢで書いているアプリをしっかり使いこなせればワークブックだけでもよいかもです。

自分の勉強法としては、過去問は5年分あったものを一通り順番に解いていきました。

一回分を解いて、解説を読んで、理解出来てない内容ならテキストに戻って内容を読んで、

という流れの繰り返しであるので最初は時間がそれなりにかかります。

徐々に一回分を解く時間が短くなってくると思います。

自分はフルタイムで働いていましたし多くの方もそんな中で受験をすることと思いますので、

短い時間をいかに有効に使うかが大事になってきます。

日勤の日は出勤前の朝ちょっとだけ早く起きて30分位問題を解いたりしていました。

一日30分くらいでもいいのでとにかく少しずつ解いて→読んで

を繰り返していくことが大事と思います!

Ⅲ.ケアマネ過去問アプリを使って問題を解きまくる(2ヶ月前~最後まで)

最後のステップがスマホでダウンロード出来る過去問のアプリを使って問題を解きまくる、

というものです。

これまたありきたりな内容かと思われるかもしれませんが

自分にとってアプリは非常に有用なツールになりました。使ったアプリは

ケアマネ(ケアマネージャー)暗記カード+過去問解説付き

です。

アプリのメリットについていくつか挙げると

①CD教材同様スキマ時間を使って少しずつでも使える

②およそ10年分くらいの過去問を網羅している

③分野別、苦手別に問題を解いていくことが出来る

という点です。①は働いている方にとって必須のものと思いますが、

いいなと思ったのが②と③です。

このアプリは平成22年度からの試験問題を収録してくださっています。

そんな昔の分やらなくてもよくね?て思われる方もいると思います。

自分もそうでした。

でも正直言って過去5年分だけを解いて試験を受けていたら合格していなかったろうなと思います。

5年分より前の問題を解いてみると、「え?この問題なに?」「聞いたことねえ・・・。」みたいな問題が結構あります。

でもテキストに戻るとしっかり書いてある。

そして実際受けた試験でそのあたりの問題が結構出た。

たまたまと言われればそれまでですが。

そこまできっちり勉強すればいい話かもですが

その辺りまで網羅するにはとてつもない労力がかかります。

それができない人のための勉強法なので!(笑)

そして最もよい、使いやすいと思ったのが③の部分です。

勉強をそれなりに進めていって過去問を何回か解いているうちに、

「ここらへんはまあまあ解けるな・・」

「この分野全然分かってねえ・・」

みたいなのが出てくると思います。

概要の部分で書いたように、ケアマネ試験においては満遍なく点を取る必要があるため、

苦手分野の克服は必須と言っても過言ではありません。

そうなると苦手分野を克服せねば!ってなりますよね。

その時に「分野別に問題を解く」「苦手別に問題を解く」という機能が使えます。

自分が勉強していく中では、「保健医療サービス分野」については、

高齢者の身体の特徴やかかりやすい病気等についての設問が多く、

看護師として勉強してきた知識でカバー出来る部分が多かった印象でした。

その代わり「介護支援分野」「福祉サービス分野」はやはり馴染みがない分覚えにくく、

点数は低めでした。

アプリではそれぞれの分野ごとに問題が仕分けされており、

自分が解きたい分野の問題だけをひたすら解けるようになっています。(下図)

なのでその分野に焦点を絞って過去問を解いてました。

ケアマネ試験は色んな職種の方が受験されますので、

例えば介護職の方は病気の知識等への対策として

「保健医療サービス分野」を解きまくる、というパターンもあるかもしれません。

また、勉強しながら、

これは完璧に分かる!で正解した問題と、

うーんこれかな?で正解した問題が出てくると思います。

もちろん全然分からん!という問題も。

その微妙な感じで正解した問題は、自分の中で選択肢の内容を理解できていないので、

しばらくして同じ問題を解いても間違える可能性が高いです。

試験でも同じです。

そーいう問題に対して、このアプリでは理解度に応じた付箋を付けることができ(下図)、

付箋の色ごとに問題を解くこともできますので、

理解できていない問題にだけひたすら取り組めます。

過去問を解く過程において重要なのは、

問題の選択肢を完全に理解出来るまで解く、ことです。

「この問題見たことある、これが正解だったよな」というスタンスでは、

何回解いて正解しても全然意味がありません。

選択肢のどこが間違っているかが分かり正しい答えが分かるくらいまでになれば、

本番の試験でも知識の応用が効くと思います。

あと、書いてなかったですがこのアプリももちろん無料です。

ちょいちょい解説の内容が、ん?みたいなのもありますが

ほんの少しですし、お金払ってもいいくらいのクオリティと思います。

作成者様には感謝感謝です。

まとめ

ここまで自分が実践してきた勉強法について書いてきました。

ポイントとしては、

  1. 働きながらの勉強なのでスキマ時間を有効活用する:聞きながら勉強、アプリで勉強!
  2. 過去問をベースにして内容を理解できるまで繰り返し解く:択肢が理解できていなければテキストに戻る!

というところでしょうか。

ただ、スキマ時間を使うにも限界がありますし、

問題を解くのもそれなりに時間がかかります。

なのでこの勉強をする中で最も重要と考えるのは、

早めから勉強を始める

これだと思います。

当然半年前から始めるのと3ヶ月前から勉強を始めるのでは、

同じ量を勉強しようと思ったら一日辺りの勉強時間が全然変わってきます。

一日30分くらいなら何とかできても、1時間2時間となると

働いて、かつ家庭がある方などはまとまって集中出来る時間を取るのが難しいと思います。

自分は試験直前、さすがに3~4時間は勉強しましたが、

それも休日の話で平日は1時間くらいだったはずです。

それもこれも早い時期から勉強を始めたおかげで

大きな時間的負担にならなかったからでしょう。

ケアマネ試験に限らずですが、社会人の試験勉強は早めに始めるのが鉄則かなー

と今回の受験を通して自分も学びになりました。

おわりに

タイトルに1万円以内!ってでかでかと書いてますが、

自分が勉強にかかった費用はテキスト代のみなので

ざっくり6000円ちょっとくらいになります。

ですがⅠで書いた無料CDは数量限定みたいなので、

それをゲットできなかったらもっと高くなるやん!て言われると思い・・

調べてみました。

調べてもらったら分かりますが、試験勉強対策用のリスニングCDも売られていました。


ケアマネ 濃縮ケアマネージャー 2020 CDセット CA1

これは6000円くらいですね・・ちょっとお値段高いかなって気もしますが・・

お金払う分絶対無料CDよりよいクオリティでしょう!(笑)

これを合わせても合計12000円くらいなので・・・

これで勘弁してくださいすいません。

長くなりましたがこの記事が少しでもケアマネ受験者の皆さんの参考になれば幸いです。

今自分は合格後に受ける実務研修を受講中でその記事も書けたらと思っていたのですが、

ご存知コロナウイルスの影響で研修自体が延期になっています。

このままいくと来年度まで研修が持ち越される可能性もあるので

何とも言えないところです・・。

一刻も早く収束してくれることを願います。

医療・介護関係の皆様毎日本当にお疲れさまです。

お身体には十分気を付けてお互い頑張りましょう。