こんにちは!
以前書いた記事で新卒の看護師さんに向けた働く上での心構えについて書きました。
その中で「参考書はあれこれ買わずにまず1冊」
というポイントを紹介していました。
この点について別で記事を書きましたので、参考書を選ぶ際に役に立てば幸いです。
大前提として、購入する時は、
ネットとかで買うのではなく実際に本屋に行って中身を自分で確認すること!
が大事です。中身を見ずに買うのは絶対NG!
これを踏まえて書いていきます。
Contents
なぜ参考書が必要なのか?
看護師として就職したからには自分の働く病棟の疾患や治療法についての知識は不可欠であり、日々勉強をする必要があります。
正直な所、大学で勉強した内容は全分野を広く浅く、といった感じであるため
就職してからはそれだけの知識ではとてもじゃないですが足りません。
下手すりゃ大学時代より真面目に勉強しないとやってけません。
そのためには参考書を購入して自己学習をするのが必須になります。
大学で講義のために購入した大量の教科書があるじゃん!と言う人もいるかもです。
自分も就職した時ぜ~んぶ家の棚に入れてましたし、調べ物はこれで出来るだろうと思ってました。
でも実際に働く中での疑問といったところは大学の教科書ではなかなか調べられません。
書いてあるけどほんの何行かしか書いてなかったりして全然分からん・・てなります(笑)
そしてほんの一部の教科書以外ほぼ使わない・・。働いて4年目くらいで処分しました(笑)
なので、自分の病棟の分野に関する参考書を見つけて勉強することは、
自分の仕事に対する自信をつける上で効果的なのです。
実際に選ぶ際のポイント①参考書のタイプで考える
そんなわけで参考書を購入して勉強しよう!
と思っても、医学書も含めた看護師向けの書籍は本当に大量にありますので
どれ買ったらいいの??どんな内容が書いてあるの??
となるに違いありません。自分もまさにそうでした。
本屋で色んな本をパラパラめくりながら、これ見にくいな、とかこれはわかりやすいな、という感じで延々と時間を過ごして、数ヶ月で何冊か購入しました。
案の定買って満足した本もいくつかありました。もったいない。。
そうならないための参考書選びのポイントは以下になります!
独断と偏見も混じってますのでご了承ください。
まず、自分がどんなタイプの参考書がほしいのかを考えてみます。
就職したてにおいて購入する参考書のタイプとしては
- 疾患について詳細に書かれており、辞書で調べ物をする感覚で使うもの
- 分野ごとにおける基礎知識や看護の視点等を勉強するためのもの
- ポケットサイズで簡易的な内容がサッと調べられるもの
ザッとこの辺りに分けられるはずです。
それぞれのタイプについてポイントを書いていきます。
1.疾患について詳細に書かれており、辞書で調べ物をする感覚で使うもの
1.については、特定の分野における疾患を詳しく勉強したい時、初めて受け持つ疾患を見る時にポイントを確認したい、といった目的で使用することがあります。
これらの参考書の例としては、「病気がみえる」シリーズとか「〇〇ナーシング」の増刊号(特定の分野の記事がまとまっている)ものなどですね。
このタイプの参考書は
- 内容が詳しく書かれているため必然的にページ数多め、お値段高め
- 持ち歩くのは難しいけど調べ物をしたい時には便利、長く使える
- 初めての疾患や病態を受け持った後に復習する時に有効
などが特徴です。
新卒で何ヶ月か経った頃、自分は頭(脳とか)系が全く覚えられなかったので、「病気が見える」の脳・神経を買いました。これはずっと使えると思ってます。
2.分野ごとにおける基礎知識や看護の視点等を勉強するためのもの
2.については、それぞれの病棟における疾患の特性や看護を行う上でのポイントを勉強する目的で使用することがあります。
こちらの例としては、「初めての〇〇看護」や、「〇〇外科の術後管理」などが挙げられます。
特徴として
- 分かりやすい内容で、とっつきやすいものが多い
- 一般的な概要が書かれていることが多いので、細かいとこまで網羅されていないことも
- 就職したてで最低限の知識の習得や、事前の予習に使えるが、慣れてくると見る頻度が減る
といったところでしょうか。
自分はICUに就職したので、「クリティカルケア看護入門」という本を先輩に勧められて最初に買いました。これは基本的な部分が根拠まで書かれていてわかりやすい本で、いい買い物でした。
3.ポケットサイズで簡易的な内容がサッと調べられるもの
3.は、ナース服のポケットに入れられるサイズで、いざという時にサッと調べることが出来るツールとして使うことがあります。
内容は様々ありますが、検査値や意識レベル、血管の名前や不整脈などが一通り載っているカード式のもの、小さい冊子のものが売っていたりします。
この特徴としては
- 持ち運びやすいため勤務中でもいざという時にすぐ見て確認出来る
- 数値や特徴などが簡単に書いてあるだけのため、根拠や病態は別に学習する必要がある
といったところです。自分はこれも買いました(笑)たまに仕事中に見てます(笑)
看護師経験9年目の私がオススメする活用法
個人的な見解になりますが、
長く勉強に使えて、見た疾患の復習に役に立つのは
1.疾患について詳細に書かれており、辞書で調べ物をする感覚で使うタイプ
就職したてで読んでおきたい、予習に使えるのは
2.分野ごとにおける基礎知識や看護の視点等を勉強するためのタイプ
困った時にサッと見れて、仕事中のお守り的役目になるのが
3.ポケットサイズで簡易的な内容がサッと調べられるタイプ
て感じでしょうか。
個人的に1を購入するのをオススメします。より知識を深められるしほぼずっと使えます。
2は部署の本棚に学習用に置いてあったりすることもあるので、
それを確認して活用してみてもよいでしょう。
3は仕事中不安で何か手元に見れるものを置いときたい、という方には良いかもしれません。そんなに値段も高くないので。
自分はなんやかんや全種類買ってたので説得力なさげですが(笑)
ただタイプの違うものであれば使い方が異なるので購入するのも悪くないのかなと!
でもまずは1冊これ!というものでよいはずです。
その他伝えておきたいこと
- 〇〇ナーシングとかの定期購読系や雑誌系は内容がピンポイントのことが多いため、最初に買うものとしては避けたほうが良い
(増刊号等で今までの内容をまとめているようなものはOK)
働いて知識が増えてきたら最新の知見が書いてあったり
他の病院の取り組み等が書いてあって面白いので読んでみましょう - 看護師の業務や技術的な本よりは、その分野の疾患や病態とそれに対する看護のポイント等が書かれているものが良い
(技術等は先輩から教わったりする方が早いし、今はナーシングスキルという看護技術の内容が網羅された専用のサイトがありますのであまり効果的ではない気がします)
実際に選ぶ際のポイント②先輩の意見を参考にする
どんな1冊を選ぶべきか、タイプで色々考えてもまだ候補を絞り込むのは難しいはず。
そういう時は部署の先輩に思い切って聞いてみるのをオススメします。
部署の先輩達はあなたと同じように新人として就職し、
必死に勉強しながら頑張ってこられたに違いありません。
その経験を聞かない手はありません。
言い方が良くないですが、
先輩を自分の成長のためいかに有効活用出来るか
が大事です。(笑)
部署の仕事が出来る先輩や教育担当の先輩に、
どんな参考書を使って勉強していたか聞いてみましょう
なんなら先輩が使ってたものを借りてみるのもいいです。
先輩と仲良くなれるかもしれないし、やる気があるという印象も与えられてgoodです。
ただ借りた本が自分に合わなかったり分かりにくかった場合は無理して使うことはありません。
時間は貴重ですからね!
まとめ
参考書の選び方について色々書いてきましたがいかかでしたか?
まとめとしては、
- 新卒で購入する参考書のタイプとしては、疾患とか病態が詳しく書かれていて、長く使えそうなものを買うのがベター。
病棟別の看護の基本や疾患については病棟に新人用とかで置いてないか確認して、どうしてもなければ購入もあり。ただあまり長くは使わないかな・・。 - 部署の先輩にどんな参考書を使って勉強したのかを思い切って聞いてみる。
先輩の経験を自分の糧にして成長しよう。
というところです。
最終的にあれこれ悩んで決めるのは自分ですので、ここに書かれていることを参考に検討していただけたらと思います。
最初にも書きましたが、いざ買う時は
ネットとかで買うのではなく実際に本屋に行って中身を自分で確認する!
これが重要です。
図が入ってるとか文字が大きくて読みやすいとかは実際に手にとってパラパラしてみないと絶対に分かりません。
なので今日はじっくり本選びに行くぞ!と意気込んで自分に合う一冊を買いに行ってほしいです。
今の時期はなかなか難しいかもしれませんが、早くそう出来る日が来てほしいですね。
頑張りましょう!
今回はここまでです。ありがとうございました!
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